彼らは「カケラ」は持っている

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私が2015年になんとか完成させた教材「文法解説動画」について。
なんでそんなものをつくろうと思ったのか?という動機を書いておく。

現任校に転勤してきて、数年がたった。
私は講師経験が長かったので、勤務校は数校経ているが、その中でも進学校と言える学力層だ。

けれど、彼らは「あれっ?!」と思うほどに、自分の英語力に自信がない。
勉強を真面目にやっていないというわけじゃない。彼らは学業にも一生懸命だ。
その一方、結構、教員側から見て「何で?」って思うような簡単なことをポカしたりする。

でも、それは、彼らが「知らない」というわけじゃない。
彼らは文法項目として「知っている」し、練習する。
だけど、「それがどういうときに使うのか」「それは他のものとどう違うのか」というような点での意識が薄いみたいだ。

だから、テストとかでも、(    )うめはできる。
パターン的な練習で、「反応」することはできる。
しかし、それは彼らの頭の中で、バラバラの「カケラ」。
つながっていないから、実際に使おうというときにうまく使えないのではないか。

そして、彼らは「高校生」だ。
彼らには高校生としてのプライドがある。
もう一度中学生のようなやり方をするのには似つかわしくないし、
彼らは「カケラ」をもっているのだから、まだもっていない人に対するものと同じではまずい。
文法の「カケラ」を自分の脳内でつなぎ合わせるための、
「確認」「とらえなおし」の機会のほうが、必要な気がする。

なので、私が作った教材は、
・もう当然彼らは「知っている」文法のカケラについて
・でも、そのルールを改めて、自分の必要な時に「確認」するための
・自学用の動画教材(授業以外で見られるように)
なのだ。

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